『ノルウェイの森』読み終わりました。

なんつーか、初めて読むタイプの本。
皆流れでほいほい寝たりするのだけれど、渇きは潤わない、誰も救われない。

けど、それがほどよい透明感で描かれてて、いやな気持ちはしないのね。

直子が純粋で、緑はまっすぐ、突撃隊はあたたかで、レイコさんはやわらかい、永沢さんは機械みたい、キズキはなんだろう……かなり重要で、油絵の彼はすてきないいやつ、かもめは安らぎで、漁師さんはいい人すぎた。



最後に残ったこの、胸にポッカリ穴が空いてしまった感じはなんだろう。

ワタナベ君の喪失感がわかるなんて言わないけど、近いものは感じとれたんじゃないかと思う。



危うく泣くとこだったけど、案外もちました。
『恋愛写真』のようにはならなかった。

あの時俺大泣きだったからね笑。
うまく喋れなかったもの笑。



もっかい、いや一度と言わず何回でも読みたいな。これは。
整理しなきゃいけないことが、たくさんある。